不定期小説 白猫みぃK
14/10/29 18:58
「いいかい!? 僕が帰るまで、部屋から絶対に出ないでね!?」
そう念を押して僕は部屋を出た。
あの娘を置いて行くのは心配だったが、会社を休むわけにもいかなかった。
会社と言っても、派遣だし、今は製薬会社の外回りをしている。
ホントは獣医師になりたかったが、僕の学力では厳しく、滑り止めの大学を出て、結局は、やりたいこともわからぬままフリーターのような生活をしている。
外回りの仕事はノルマさえなければ気楽なものだ。
決められた病院を周り、納品と注文を受けるだけだ。
まぁ、こちらの新薬など薦めたりしなきゃだけど…
ここらは野良猫も多い。
みぃをはじめて見かけたのもこのあたりだったな…
白くて綺麗な猫で、はじめは全然なついてくれなかったなぁ
少しずつエサを食べてくれるようになって
家にまで着いて来るようになったのに…
思い出したら、苦しくなるな…
そうそう。
あの娘は、何者なんだろう。
突然、裸で現れて。
家出とかかな?
仕事も早く終わり、僕は家路を急ぐ。
あの娘、おとなしく家に居るだろうか?
「ただいま」
「おかえりなさい。」
うわっ、
予想外。
あの娘は玄関先で三つ指着いて出迎えてくれた。
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